不本意な約定 2006 3 20
先日、ジャスダック市場にある問題点を書きました。
(下記の「三重苦 2006 3 14」という記事です)。
これに対し、個人投資家は、「さらに追加すべき問題がある」と言います。
「たとえば、ジャスダック市場で、買いたい銘柄があったとする。
分足チャートは、よい形で、買いたい株価が少し高い場合、
自分の買い注文を、現在の株価より、2段階か3段階安い板に出して、
様子を見ていた。
ところが、急に、大きな売り板が出てきた。
これは、まずい、逃げろと思って、急いで、注文を取り消す。
しかし、コンピュータの反応が遅く、逃げ切れず、約定してしまう。
その後、下げ相場になってしまい、
不本意な約定だが、投げ売りをしないと、損失が大きくなってしまう」。
こういうパターンで、被害を受けている個人投資家が多いそうです。
しかしながら、こういう問題は、昨年から、いや一昨年から、
何度も、このサイトで指摘してきました。
結局、改善されず、投資家は、同じような「被害者」が続出なのか。
三重苦 2006 3 14
目が見えない、耳が聞こえない、しゃべれない。
こういう三重苦があれば、社会生活を送る上で、大きなハンデとなるでしょう。
今のジャスダック市場が、三重苦と言えるでしょう。
1 株価が大きく動く時は、株価表示に、板情報がついてこない(板が見えない)。
2 注文を出しても、それが板に反映されるのに、一息遅れる。
3 新興市場は、値動きがよいのが長所ですが、上記のような問題点があると、
それが、かえって、苦しみとなるでしょう。
いざというときに、板情報が、固まっているような感じで、
株価表示についていけないとするならば、
株価が大きく動き時は、指値が使えないでしょう。
指値は、板を見ながら決めるでしょうが、その板が当てにならないとなると、
買う時は「成行」で買い、売る時も「成行」で売ることになるでしょう。
それが、値動きのよさを作っているかもしれません。
ジャスダック市場の問題点は、2004年から指摘してきましたが、
特に改善されることなく、現在に至っています。